けど時代は確実に進んでいた。
21世紀に入り平成時代も二桁になると、私の目の前の狭い道路でも交通量が増えてきたの
である。
20年前ではあまり走っていなかった軽自動車と言う小さい自動車が増えたのと、この道が
【抜け道道路】として人間に知られるようになって来たのである。
時々通る野良猫に最近の交通事情について尋ねると、このような答えが返ってきた。
「30年前できたバイパス道路が交通量の増加によって渋滞するようになり、それを避けるよう
にわき道に入る車が増えてきた」
もはや一昔前のようなのどかな道路ではなくなったのである。
確かに道幅は昔と変わらず狭いのであるが、歩道を狭くしてその分車の通る道を少しだけ
広げた事から、軽自動車と普通車なら楽にすれ違うように改良されたのであった。
あれから数年後。
私の前に、またバス停ができる事になった。
バスといってもマイクロバスよりも小さい、小回りの利くバスである。バス停も今までのような
ありきたりの形のではなく立て看板のような大きなものである。
私はバスに話しかけると、
「僕は市が運営する市内循環バスさ。今までバスが通っていなかった狭い道を中心に、公共機
関などや駅とを結ぶバスで、住民の身近な交通機関として今年から導入されたのさ」
との事。バスの形も小さいながらもスマートだ。
こうしてまた私の前にバスがやってくるようになった。バスもバス停も今風であり、話していくう
ちに私も何だか若返ったような感じになった。
市内循環バスの運営が好調らしく毎日多くの客を乗せている。猫や雀があまり来なくなったの
は残念だが、再びバス停とバスに会話ができる事を嬉しく思っている。
平成20年のある日。
今日もたくさんのお客を乗せているバスが私の目の前にやってきた。
「やあ、今日もたくさんのお客を乗せてがんばっているね!」
「おかげさまでこの市内循環バスも好調で、僕も多くの客を乗せるから張り合いがあるよ」
最近はバスの本数も増えている。やはりこの道にはバスが似合っているな。と私は感じた。
最近は住宅地と駅などを結ぶコミュニティーバスが各地で運行され活躍している。
誰でも分かりやすい発車時刻と利用しやすい運行本数・安価な運賃・高齢者に優しい低床
車体が受け、多くの乗客に親しまれ黒字経営をしている地域も出てきた。
国や各自治体はこれからの高齢化社会に向かって、住民の大切な足としてもっと多くの人
にコミュニティーバスを利用できるような体制を作って欲しいものである。
【完】
参考書籍:別冊ベストカー THE路線バス(三推社・講談社)
21世紀に入り平成時代も二桁になると、私の目の前の狭い道路でも交通量が増えてきたの
である。
20年前ではあまり走っていなかった軽自動車と言う小さい自動車が増えたのと、この道が
【抜け道道路】として人間に知られるようになって来たのである。
時々通る野良猫に最近の交通事情について尋ねると、このような答えが返ってきた。
「30年前できたバイパス道路が交通量の増加によって渋滞するようになり、それを避けるよう
にわき道に入る車が増えてきた」
もはや一昔前のようなのどかな道路ではなくなったのである。
確かに道幅は昔と変わらず狭いのであるが、歩道を狭くしてその分車の通る道を少しだけ
広げた事から、軽自動車と普通車なら楽にすれ違うように改良されたのであった。
あれから数年後。
私の前に、またバス停ができる事になった。
バスといってもマイクロバスよりも小さい、小回りの利くバスである。バス停も今までのような
ありきたりの形のではなく立て看板のような大きなものである。
私はバスに話しかけると、
「僕は市が運営する市内循環バスさ。今までバスが通っていなかった狭い道を中心に、公共機
関などや駅とを結ぶバスで、住民の身近な交通機関として今年から導入されたのさ」
との事。バスの形も小さいながらもスマートだ。
こうしてまた私の前にバスがやってくるようになった。バスもバス停も今風であり、話していくう
ちに私も何だか若返ったような感じになった。
市内循環バスの運営が好調らしく毎日多くの客を乗せている。猫や雀があまり来なくなったの
は残念だが、再びバス停とバスに会話ができる事を嬉しく思っている。
平成20年のある日。
今日もたくさんのお客を乗せているバスが私の目の前にやってきた。
「やあ、今日もたくさんのお客を乗せてがんばっているね!」
「おかげさまでこの市内循環バスも好調で、僕も多くの客を乗せるから張り合いがあるよ」
最近はバスの本数も増えている。やはりこの道にはバスが似合っているな。と私は感じた。
最近は住宅地と駅などを結ぶコミュニティーバスが各地で運行され活躍している。
誰でも分かりやすい発車時刻と利用しやすい運行本数・安価な運賃・高齢者に優しい低床
車体が受け、多くの乗客に親しまれ黒字経営をしている地域も出てきた。
国や各自治体はこれからの高齢化社会に向かって、住民の大切な足としてもっと多くの人
にコミュニティーバスを利用できるような体制を作って欲しいものである。
【完】
参考書籍:別冊ベストカー THE路線バス(三推社・講談社)