薬物乱用防止の啓発

有名人が覚醒剤の所持や使用で逮捕起訴されたと言う報道を、最近良く目にする。
しかし、その報道の一部は、薬物の使用を興味本位で取り上げられている事も事実である。勿論この事について、BPOが抗議している。
マスコミは事実を報道するのが当然である。分かりやすく説明するためとは言え、視聴者の興味や好奇心をそそる本心からそれた情報や、間違った内容は放送すべきではない。これが試聴率競争の末ならもってのほかだ。
たとえどのような地位や身分でも麻薬類の使用は絶対に行うべきではない。逮捕者(使用者)が芸能人だったので、ニュースや週刊誌でで大々的に取り上げられているに過ぎない。これが普通の一般市民なら絶対にニュースにならなかった。
確かに芸能人は庶民からすれば高嶺の花的存在であり、憧れの対象だ。だからこそ非人間的な行為を咎めるのは当然であり、たとえどんなに功労があろうとも、麻薬を使用した者の芸能界追放は当然の報いである。「有名人だからこのくらいは許される」事は絶対ない。
むしろ庶民、特に若者の薬物乱用防止を啓発すべき身分だと私は思う。

啓発と言えば、古くからポスターなどで薬物の使用防止の啓発運動を行っている。またテレビのCMでも行われている。
私が以前上野の骨董市で昭和30〜40年代に製作されたものと思われる麻薬の害に関する啓発ポスターを見た事がある。
内容の性格上イラストで説明がされているのだが、主人公が「サザエさん」に出てくるカツオ君そっくりな坊主頭の男子中学生なのである。
 勉強疲れを解消すると言う小さなきっかけで麻薬に手をだし、使用する事により禁断症状が表れ、それを抑える為に再度使用し、やがて常習化される。購入費用を捻出する為に、たんすの中の衣類を持ち去り、(この箇所が昭和の雰囲気を色濃く表している)抵抗する親に怪我をさせる。そして果てには薬物中毒になると言う内容だった。
おそらく当時は男子の方が説得力があったのであろう。今では今風の女子中学生のイラストでないと若者は見てくれないのであるが。
下のイラストは、数年前に発行された、自治体が発行する薬物乱用防止啓発パンフレットの一部分であるが、この主人公も女子中学生だ。
 ただ、この手のイラストで萌え的要素のある女の子のイラストは見た事が無い。、やはり内容の重大さを鑑み、軽く扱ってはいけないと言う事で、自粛しているのだと思われる。
CMといえば、非営利の【AC】や政府広報のものが印象に強く残る。麻薬の害について間接的表現ながら視覚的に訴える事が出来るのが特徴だ。
おそらく直接な影響とか被害とかは、日本では倫理上放送で着ないのかもしれない。
昔放送された政府広報CMを、YouTubeで拝見した事があるが、今見ても非常にインパクトが強く、いつまでも脳裏に残る。さすがに最近はかなり控えめな表現報道になったが。
このようなCMを以前のようにもっと放送してくれれば、ある程度の抑止力と、恐怖心を植えつけさせる事によって、若者の薬物使用に効果があると思うが、TV関係者に一考を求めたい。