焼きそばの思い出

最近は「B級グルメ」が見直されてきている。ご当地グルメとも言われ、簡単に言えばその土地でしか食べられない料理であり、既存の料理を独自にアレンジした地域限定料理も含まれる。安くておいしいという事で各地で町おこしの機動力になっている。
古くはラーメンが該当し、各地にご当地ラーメンが出来た。
その後餃子や焼きそば、焼き鳥やおでんなど次々に登場してきた。
私の住む埼玉にもB級グルメは沢山あり、県が主催で県内のB級グルメを一堂に会して食べ比べ&グランプリを行う催しが定期的に行われている。

ここから本題に入るが、私の思い出のB級グルメは焼きそばとフライ(下に写真あり)である。
フライといっても揚げ物ではない。埼玉県北部にしかないB級グルメで、水で溶いた小麦粉にネギや肉を加えて焼いたお好み焼きとクレープの中間のような食べ物である。今でも埼玉県行田市を中心に20件近くの店で食べる事が出来る。安くておいしいので私も好きな料理の一つだ。
私が大学生の時、埼玉県の熊谷で新聞配達のアルバイトをしていた時、焼きそば屋のお客さまがあった。その店は民家の土間を改造した狭い店内で、フライと焼きそばを提供していた。
たいていの客は近所の人で、出来上がりをテイクアウトするのだが、店内でも食べる事が出来た。
フライと焼きそば両方で600円くらいで、それだけでおなかが満腹になるくらいボリュームがありおいしかった。
焼きそばといっても露店で売られているようなシンプルなものではなく、特徴があった。太目の麺のソース焼きそば(具はキャベツだけ)の上に、錦糸玉子と細切りの焼き豚がトッピングとして載り、青海苔と紅生姜も添えていて見た目も豪華なものであった。たとえ新聞を購読していない期間でも私は時々食べていた。
私はこの味が忘れられなく、大学卒業後も何回かこの店に行き、焼きそばとフライを注文して食べた事があった。
しかし、今から8年位前に店主のおばさんが病に倒れてからは健康上の理由で閉店してしまった。フライや太麺の焼きそばは今でも食べることが出来るが、この店の味は今ではもう二度と味わう事が出来ない。私にとって思い出の焼きそばである。
太麺焼きそば(川越市で食べられます)